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墓じまいをするとご先祖様はどうなる?|宗教的な不安について考える

墓じまいをするとご先祖様はどうなる?|宗教的な不安について考える

日々ご相談を受ける中で、お墓の管理や継承について悩まれる方から、
墓じまいに関する相談を受けることが増えています。

実際にお話を伺う中で、
・ご先祖様に失礼になるのではないか
・宗教的に問題はないのか
・合祀してしまってよいのか

といった不安の声を耳にすることがあります。

墓じまいは、気持ちの整理が難しいテーマだからこそ、
なかなか人に相談できず、ひとりで抱え込んでしまう方も少なくありません。

ここでは、そうした相談の中でよく話題に上がる
宗教的な不安について、東林寺の立場から考え方を整理してみたいと思います。

 

墓じまいは、ご先祖様を大切にしなくなることではありません

墓じまいという言葉から、
「ご先祖様をないがしろにしてしまうのでは」と
心配される方もおられます。

しかし、実際にご相談を受ける中では、
多くの方が
「これから先も、きちんと供養を続けていきたい」
という思いを持っておられます。

お墓の形や場所が変わることと、
ご先祖様を想う気持ちが失われることは、
必ずしも同じではありません。

生活環境や家族のかたちが変わる中で、
無理のない形で供養を続ける方法を考える
その一つの選択として、墓じまいを検討される方もおられます。

 

「バチが当たるのでは」と不安に思われる方へ

墓じまいについて話をすると、
「何か悪いことが起きるのではないか」
「ご先祖様が悲しまれるのではないか」
と心配される方もいらっしゃいます。

仏教では、供養の形そのものよりも、
ご先祖様を敬い、手を合わせる心を大切にする
という考え方があります。

墓じまいを行う場合でも、
新しい納骨先で供養を続け、
折にふれて手を合わせる気持ちがあれば、
それが供養につながります。

不安な気持ちがある場合は、
一度その思いを言葉にしてみることで、
気持ちが整理されることも少なくありません。

 

合祀についての不安

合祀については、
「一度納めると、もう戻せないのでは」
「寂しい思いをさせるのでは」
といった声を聞くことがあります。

確かに、合祀は元に戻すことができない形です。
そのため、慎重に考える必要があります。

一方で、ご相談の中では、
「子どもや孫に負担を残したくない」
「これから先、きちんと供養してもらえる形にしたい」
という思いから、合祀を検討される方もおられます。

合祀であっても、
寺院が責任をもって供養を続けていく形であれば、
ご先祖様を大切にする気持ちが失われるわけではありません。

 

墓じまいのあと、ご先祖様はどうなるのか

墓じまいを行う際には、
これまでのお墓に感謝を伝える法要を行い、
その後、新しい納骨先へとお移しする流れになります。

形は変わっても、
・手を合わせる
・命をつないでくれたことに感謝する
・折々に思いを向ける

そうした気持ちがあれば、
供養は続いていくと考えられます。

墓じまいは、
供養を終わらせるためのものではなく、
これから先の供養の形を整えるためのもの
として受け止められることがあります。

 

墓じまいを考える前に、話し合っておきたいこと

実際の相談では、
次のような点を整理してから考え始める方が多いように感じます。
・家族それぞれの気持ち
・新しい納骨先の候補
・宗教的な不安や疑問

すべてを一度に決める必要はありません。
一つひとつ確認しながら進めることで、
気持ちが落ち着いていく方もおられます。

 

迷っている方へ

松江市でも、お墓の管理や将来の供養について、
どのように考えたらよいのか分からず、
悩まれている方のお話を伺うことがあります。

すぐに結論を出さなくても大丈夫です。
費用の目安を知りたい、流れを確認したい、
宗教的な不安について少し話を聞いてみたい、
そうした段階からでも構いません。

実際に話をすることで、
供養の選択肢や考え方が整理され、
気持ちが軽くなることもあります。

無理に決める必要はありませんので、
気になることがあれば、ご相談ください。